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アハトゥンク!
今回の講義は戦車の車体に関してだ。 結論だけ見たい奴はココからみろ。 | |
| やぼーる!! | |
| 今回は戦車兵に講師として来てもらっている。 | |
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国防軍所属、戦車長のブリュンヒルト=ハウアーだ。
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| 部下で名砲手のマルティナ=ハイネマンです。 | |
| …………。 | |
| なんだね、その目は。 | |
| いきなり名砲手とか自称するような人は胡散臭いです。 | |
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胡散臭いだと!!この一級鉄十字やドイツ十字章が目に入らないか!!
戦車撃破数50以上、火砲・装甲車両多数。クルスクからのパンター乗りでトップエースだ!! | |
| クルスク?鉄十字? | |
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他にも戦車撃破章(銀)、スペイン十字章、東部戦線従軍記章、戦車突撃章、戦傷記章などなど。
所属の中隊は常に補充最優先。 伊達にスペインからベルリンまで戦い抜いてはいないのだよ。歴戦の勇士に敬意をはらいたまえ。 | |
| 私はそれに加えて騎士鉄十字章も受けている。 | |
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まあそれもあたしがいたからこそなんですけどね。
車長のミスも全部あたしの正確な射撃が何とかしたんですから。 | |
| ?? | |
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…どれも実戦で挙げた戦果に対して授与されたり、困難な任務に従軍した事を示す勲章だ。
歴戦の勇士に敬意をはらえ。 | |
| …………。 | |
| ???? | |
| た、大変失礼しました!! | |
| よろしい。では我々に話しかける時は必ず「殿」をつけたまえ。 | |
| 貴様もな。 | |
| よろしくお願いします、ハウアー教官殿!ハイネマン教官補殿!! | |
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ところで、教官殿たちは以前に出てきた砲関連の教官殿たちと違う制服を着ています。
武装SSという奴でしょうか? | |
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我々国防軍のエリートたる戦車兵は通常の詰襟制服ではなく、開襟の制服を着る事を許されているのだよ。
新兵種たる装甲科はそれだけ特別視されているわけなのだ。。 | |
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制服は軍に所属している証明であり、よりどころの一種。制服による士気の維持は素人が思っている以上に大きい。
某国のように3軍を統一して既存の制服を廃止した事によって士気が低下した軍隊もある。 少なくとも私は現役である限り制服を脱ぐつもりはないぞ。 | |
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なるほど。機能性と職務・所属意識の表れ、その為の新型正服なんですね。
ザフ子も制服を着た時には、ついに軍人になれたんだと感激した物です! | |
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だからこそ世の中には制服に萌えを感じる輩が沢山いるわけだな。
制服モノのエロの多いこと多いこと。 | |
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エロと対局の位置にあるから興奮するんですね!!
職務に服従しているからこそ、制服着用中に落としたくなります!!完全に自分に従属させた達成感があるでしょう! | |
| 制服とは少し違うが、スーツにも同じ事が言えると思うぞ。 | |
| オフィスラブですか?それもありだと思います! | |
| …………。 | |
| ……………。 | |
| !! | |
| !! | |
| なぜ無言で握手をしている…貴様ら! | |
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(血の繋がっている身内の言っている事なのに、何を話しているかまったくわからない
育て方を間違ったのか…) | |
| し、親睦も深まった所で話を再開するぞ。 | |
| 制服と言えば軍人の中で最近はパンツが見える制服が流行っていると聞きました。 | |
| んなもん流行るか!!どこのアホが言ってるんだ!! | |
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あ、パンツじゃなかったんですよね。あれはズボンでした。
パンツじゃないから恥ずかしくないもん。 | |
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|ト、 .-y=====┐.. イ! || >:':.:/ ヽ.:`く || |レ'.:.:ノ  ̄ ̄ ̄ \:.:ヽ!! /_/ ∞ \ ', [___________] l.:/ .:.:.,'.:.:..:l/‐-/ l.:/ -',.:.:.:.:, V.:.>‐l .:.:>ちホ:::::::::::/ちホV.:.:.', ,.:'.:.:.{ |.:./{ ト-j:::::::::::::::ト‐j l∧.:.'、 . ∠イ',八__|/_ `´ `´ ハ.∧.:.\ )ハ::\ 'ー=-' ノ  ̄ Vl:::〕 r≦ ,x<:::::::< ヽ:::`x / \ヽ:::\___}::://ヽ _________[][] __| ̄|____[][]__ |_____ | |__ __| \ \ r‐┐ / / _ | |_  ̄ / / __/ く_ / / | |\ \ __/ / |___/\_|  ̄ |_|  ̄ |__/ | |
| おまえらもう喋るな!! | |
| す、少し席を外す。貴様らはおとなしく待ってろ。 | |
| …行っちゃいましたよ。 | |
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胃薬のみに行ったんだよ。うちのボスは砲弾の音を聞くまで腰の定まらない人だから。
普段は気が弱くて困る。ちょっとした事ですぐあれだよ。 | |
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(やっぱり適当な理由をつけて戦車長にしておくべきだった。マトモな部下が欲しい…
あいつのせいでいつも苦労ばかりさせられる。ポーランドといいフランスといい。 T−34と初めて遭遇した時もあいつのせいで死にかけた) | |
| まあ、あたしがいる限りどんな事が起きても大丈夫なのだよ。 | |
| (違う!!貴様がいなければ大丈夫なんだよ!!) | |
| 息のあったコンビってやつですね。 | |
| そ、それでは講義を再開するぞ。今度講義と関係ない事は一切口にするな。 | |
| ヤヴォール。 | |
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それでは戦車の車体についての講義をしてやろう。
車体はかんたんに言えば、戦車に必要な機構を収めた箱だ。車体の中にあるもので不要なモノなどは何もない。 では、戦車の車体にはどのような物があるのか、まず知っている範囲で答えてみろ。 | |
| はい、殿!エンジン、操縦系統、兵員の待機場所などです!! | |
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間違ってはいないが不十分だな。細かいところを言い出すと飲料水のタンクなどもあるが大まかに必要な機構を説明してやる。
下に5号戦車の横から見た図を用意してみた。 |
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横からみて目につくのが動力系統だ。戦車は後部にエンジンを配置、そこからシャフトを通り、変速機を介して起動輪を動かす形式になっている。
中間地点には砲塔旋回装置を設置。パンターは油圧で砲塔を動かす方式を取っている。 エンジンはエンジンルームに独立している。これをやっておかないとエンジンの熱が車内に充満して面倒な事になるからな。 | |
| 後ろにエンジンがあるのに前の車輪を動かすのですか? | |
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大半の戦車は、前部を起動させるが、イワンの戦車では後ろに起動輪がある。この場合は変速機がエンジン後部に配置される形になる。
起動輪を前後どちらにするかは諸説あるが、当時は前部の方が適していると考えられていたようだ。現在では後部が主流だ。 ただし、後部起動にすると操作がシャフト経由になって非常に重い。イワンの戦車は生産の粗雑さも加わって、ギアチェンジにハンマーが必要とまで言われるありさまだ。 もっとも前部起動もシャフトを介すると動力の損失も大きいから、信頼性の高い現在で前を起動輪にしているのは前部にエンジンを搭載している戦車くらいだ。 | |
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そして操縦席は一番前ですか。これは視界の事を考えると当然の選択ですね。
しかし、戦車ってスペースに余裕がないですね…。 | |
| それでもドイツの戦車は恵まれてるって。イワンの戦車は車体の小ささを優先しているから内部はもう嫌になるくらいに狭い。 | |
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一回鹵獲戦車に乗ったが最後、酷い目にあったのよ。
中の乗員が効率的に動けないから行動にかかる時間が余分にかかるうえに疲労も大きい。あれは奴隷の乗る戦車だね。 だからボルシェビキは好かんのだ。 | |
| しかも最後は味方に誤認されてPakを撃ち込まれて…。 | |
| その話は忘れろ…。 | |
| ……(本当に歴戦の勇士ですか?)。そ、それでは戦車の大きさはどうやって決まるんでしょうか? | |
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車体は要求される性能によって決まるが、そこで重要になってくるのがエンジンだ。
エンジンが小さければそれだけ車体を小さくできる。逆に大きくなると車体が大きくなってしまう。 大きくなって重量が増すと、悪路や橋など交通インフラが使用できなくなるので使い勝手が悪い。 | |
| ヤンキーのM4戦車はやたらと高さがあるけど、あれはエンジンが大きからだぞ。 | |
| その通りだ。M4は航空機のエンジンを戦車に流用したから車体が高くなってしまっている。そのおかげで見つかりやすい、被弾しやすいと実に殺りやすい戦車だ。 | |
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連中を相手にするのは楽なモノで、カモうちですよ。
奴ら相手に外しようがないくらいで、楽勝! | |
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もっともその点では我々も笑えない。5号戦車もエンジンの影響で背が高い。
その点でイワンの戦車はやはりあなどれない存在だ。 | |
| 良い戦車には良いエンジンが必要なんですね。 | |
| 余談だが、ドイツの戦車のエンジンはマイバッハ製だ。どれも傑作と言えるエンジンだぞ。 | |
| さて、では次に上からみた図を用意してみた。これで各乗員の配置がわかるだろう。 |
| 操縦主と通信手が前。残りが砲塔のあたりですね。 | |
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エンジン部分は弱点の塊だ。装甲が薄いから弾が当たればまず助からない。
戦闘では後ろを取られたら負け、これは戦車においても言える事だ。 こうならない為に戦車長は常に周囲を警戒する必要がある。 | |
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ドイツ軍の伝統は、戦車長が常に体を張る事にある。
われわれが常に身を乗り出して警戒する事が被害を最小にし、勝利へと突き進む道だ!! | |
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たまに狙撃されたりするのも愛嬌ってものよ。
その場合は私が同じ事をする羽目になるだからせいぜい長生きしてもらわないと。 | |
| でも戦車にはキューポラから外が見えるはずです。 | |
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もちろん状況によってはそうする。だが、必要とあらば身を乗り出す事を厭わない。
たしかな技量があれば、危険に身をさらす事によって結果的に危険を小さくする事ができるだろう。 では次回は戦車の操縦についての解説をしよう。それと車体についての質問があれば答えられる範囲で受け付ける。 足まわり、装甲に関しては個別にやる予定なのでどうにも車体そのものに関する事は書く事に迷って困っている。 その分、必要な事は追加で書いていく予定なのでよろしく頼むぞ。 | |
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・戦車は車長、無線主、運転手、砲手、装填主の5人乗りがベスト ・ドイツ戦車のエンジンは車体後部。シャフトを通して前方のトランスミッション、起動輪へ動力を伝える。 ・戦車の車高は低いほど敵から見つかりにくくなる。 ・車体が重いと行ける場所が制限される。橋が落ちる。 ・ドイツ戦車のエンジンはマイバッハ製。 | |