マシンガン考察前半

 

最近このようなメールをもらいました

>今回種死にて気になる点が一つありましたので少し月影さんの知恵をお借りしたくここに書き込ませていただきます。
私が気になった点と言うのはMSの「携帯火器」のことです。
種死を一話から見て貰えば分かるかと思いますが、ビームライフル、ミサイル、ビームガトリング、バズーカ等々・・・色々な武器が出てきます。しかしそこで私は気づいたのです。「マシンガン」が無い事に。
いや、別にマシンガンに拘るつもりはないのですが威力は劣るが命中率はバズーカより高いはず、尚かつ弾薬の携帯性に勝るという利点がありながらなぜ無いのか。
ビームも然りです。宇宙ならまだしも地上でビーム・・・・拡散しないんでしょうかね、それともこの世界ではそのあたりの技術が発達しているのか謎が深まるばかり。。。。この疑問に少しでも解釈を頂けたら幸いです。

 

確かに種死でマシンガンと言えば、ミサイルの迎撃程度にしか使用されていません。
そこで俺なりにマシンガンを使用しない理由を考えてみました。

問題1・反動

まずマシンガンの問題は、反動が大きい点にあります。 MSは人型の兵器ですから、重心が高い上に不安定な二足歩行なので、戦車や戦艦などに比べると非常に反動の影響を受けます。 よって反動の大きいマシンガンを撃つと、宇宙なら回転したり後退します。地上なら撃ち方にもよりますが、後頭部を地面に叩きつけられる事になるでしょう。そうでなくても反動は間接やマニュピレータに悪影響を与えます。 これを解消するためには反動を小さくする工夫をする事ですが、そうすると威力が小さくなり、命中率も下がります。 その点、ビームとバズーカは反動を気にせずに扱う事ができます。これは人型兵器にとっては非常に重要な問題です。

問題2・破壊力の不足

MSは基本的に対MS、対戦艦相手に使用されます。基本的にこれらの兵器は装甲が厚く作られています。 しかしマシンガンは前述の通り、反動を殺すために威力を犠牲にするする必要があります。そしてそれではそれらの装甲を貫通する事ができません。 開戦初期のように目標が装甲の薄いMAならこれでも問題なかったのでしょうが、敵の主力がMSに代わった現在ではこれは大きな問題となります。 しかしビームは出力さえマトモならどの兵器の装甲も貫通する事が可能です。さらに高熱を持っているので弾薬や燃料を引火させやすいです。 ただしその点ではバズーカも似たような物です。バズーカの弾頭は化学エネルギー弾頭です。しかし化学エネルギー弾頭は同口径のAPなどに比べると貫通能力で劣ります。

問題3・補給

マシンガンは当然の事ですが、弾丸が必要です。当然コレをつくる工場が必要になりますし、さらに前線部隊にそれを送り届ける必要があります。 当然送るためにはどこにどれだけの弾丸を送るかを決めなければなりませんし、敵との遭遇を想定して護衛もつけなければなりません。 しかもマシンガンは弾丸の消費が激しい兵器ですから、大量の弾丸が必要になります。当然補給も大規模になり、民間徴用船で船団を組んで運ぶ事になるでしょう。 さらにマシンガンは一定数弾を撃ったら砲身を交換する必要があります。一定数撃たなくても、銃身が加熱したら冷却の必要があります。 これらには非常に大きな手間、さらに多くの予算と人手が必要です。しかし人員は無限ではありません。ザフトはだたでさえ出産率の低下に悩んでいるのですから。 しかしビームは電力供給によって攻撃をする事が可能なので補給が必要ありません。現地に電力供給施設を作ればいいのです。これらの部品は民間でもいくらでも生産していますし、既存の物も多数存在するでしょう。 ザフトは規模的には地球軍に比べて非常に小規模なので、このようなビームにおけるコストの良さは魅力的だったと思われます。

問題4・周囲への影響

MSは陸上ではMBT(主力戦車)のような役割を果たします。となれば当然様々な作戦に従事する事になります。 当然このような作戦には歩兵や人員輸送車を伴う必要があるでしょう(種死では殆ど歩兵が出てきませんが…)。 マシンガンからはこのような時に空薬莢が飛び出します。しかも戦車の主砲弾並の巨大な薬莢が上空10メートル以上の高さからです。 もちろんこれが下にいる歩兵や非装甲車両にぶつかったら大変な事になるでしょう。(最もこれは燃焼式薬莢やケースレス弾を使えばいい事ですが…)

 

もちろんザフト軍がマシンガンを採用しなかったせい不利益を被る事もあります。。

1・小規模目標破壊の困難。

ガンダム種死ではMSは大物ばかりと戦っていますが、視聴者の見えてない場所では小規模の戦闘を多く繰り広げている事でしょう。 これらの戦いでの目標はMSばかりではありません。歩兵、野砲、自走砲、トラック、装甲車、戦闘ヘリのような装甲の薄い兵器です。これらの数は高価なMSなどと違い大量の数が配備されていることでしょう。しかもこれ等は補給戦を支え、人員を輸送するなど、戦力の維持に直結するような任務についています。破壊する必要は大きいです。 これらはビームやバズーカで破壊するには困難な物ばかりです。小さくてスピードがあるこのような兵器を破壊するにはマシンガンの方が向いている事でしょう。

2・制圧力の不足

実際の戦闘では何も敵を破壊するためだけに攻撃するとは限りません。 マシンガンに与えられている役割だと、弾幕を張ることでしょうか。弾幕で敵が怯んでる隙に歩兵を突撃させる。 他にも、よく支援機とか言って大口径砲をMSに持たせていますが、実際に支援するにはマシンガン砲が有利でしょう。 致命傷にならなくてもダメージはありますし、心理的効果も大きい事でしょう。その間に主力が接近、攻撃すればいいのです。 更に言うなら、地上兵器なのですから絶対に対人兵器が必要です。せめて20ミリ機関砲程度は装備させた方がいいでしょう。 もし退去して歩兵が押し寄せてきたら、MSでは対処できないでしょう。いくらMSと言えども、対戦車兵器を持った歩兵に群がられたら大変な事になります。

 
しかしガンダム種でいえる事は、派手な兵器しか出てこない点にありますね。 戦艦や空母は出てきますが、駆逐艦や巡航艦はでてこない。 MSは全て対MS対艦ばかりに使われる。戦闘用、攻撃用の区別がまったくない。しかも第一次世界大戦のような格闘戦ばかりで一撃離脱の概念が無い。そのうえ隊形すらなし。 作戦なしで敵に突撃、戦略的目標、戦術的課題が不明瞭のままで戦闘するから引き際が最悪。指揮官は指揮しないで目の前の敵との戦闘に一生懸命。そもそも指揮権の定義があいまい。 地上戦ではとにかく目視できる距離での戦闘ばかり、しかも正面から突っ込んでばかり。戦場に歩兵が出てこない。野砲や自走砲が出てこない。そもそも砲撃の概念がない。 このような事がマシンガンが出てこない理由の一端を担っているんでしょうな…。

後半

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