なぜなにデスティニー
昔の戦艦の話をしたので、今回は宇宙における戦艦の話をします。
イスカンダルにでもいきますか?
松本先生の漫画は大好きですが、あの人が二次大戦物で何か架空の設定を漫画にすると、それを本気にする人が いるのが困るんですよね………。
やっぱり戦争物はある程度それを趣味にして嘘と本当を見極めて人が読まないと。
松本先生の漫画の中じゃ、4式中戦車が最強ですからね……。
実際には4式じゃ後期型の76mmのシャーマンに勝てるかどうか…もちろんパーシングなんぞ絶対に無理。
さゆりとしましては、よく分からないけど実戦のために頑張って作った戦車なら、4式よりもイスラエルが魔改造したシャーマンの方が好きですね。
砲塔後部に大量のバラスと載せて無理やり大口径砲を搭載したシャーマンとか。
な、なんか話がいきなり逸れてますね…。
と、とにかく1人でも多くの人が軍事んついて興味をもってもらうのがこのコーナーの目的です。
そうすればヒステリックに軍備を持つ事で戦争が起きる!自衛隊を縮小しろ!○○は某国の陰謀だ!
とかいう人を冷静な目で見る事もできます。まず戦争が起きる仕組みくらいは知るべきでしょう。
自衛隊の予算は現在でも哀しいほどに低いからですね……。これ以上縮小したらもはや必要最低限の能力すら もてなくなるぞ……。
軍備を持たない国は惨めだ……。海外資本なんかはあっという間に信用しなくなって逃げていく。
それは各自興味を持った人が調べればよい事です。今回の話とは違いますから。
それではピンクをはじめとした宇宙戦艦について考えましょう。
宇宙戦艦、これは未だに種の世界じゃ存在していますよね。
これはどういった理由からなんでしょう。
それはですね、前回戦艦が滅んだ理由を考えれば分かってもらえると思います。
巨砲に変わる武器、それを効率よく利用できるプラットホームが登場したからですね。
最終的には、水上戦闘艦自体の存在意義すらも薄くなりました。
なにしろ戦場に到着する事すらできない。航空機は空母があればどこにでもすばやく攻撃できる。
そうです。しかし宇宙戦闘では戦艦が戦場に辿り着けます。
これが宇宙戦艦が存在している理由です。
相変わらず戦艦は殴り合いでは最強の兵器といえるでしょう。
ではどうして戦艦は戦場に辿り着けるのですか。
それはですね、ロケットエンジンの性能の問題ですね。
何ですかそれは?
まず第一に、MSは航空機のように圧倒的な速度はありません。
これはロケットエンジンの稼働時間が問題です。
ロケットは長期的にふかす事には向いていません。
航続距離が短いってことですか。
微妙に違いますね。宇宙では一度加速すれば止まる事はありません。
MSも以降と思えば、もちろん地形、その他場所にもよりますが到着する事はできます。これは初期の駆逐艦のような物ですね。
しかし帰れない可能性は高いです。しかも到着にも時間がかかります。いったはいいけど戦闘は帰るためには5分しかできないのでは意味ないですよね。
現行の艦艇の交戦距離は、もっとも効率的にMSを活かせる距離だと考えられます。
つまりその距離、MS母艦も一緒に同行する距離なら戦艦も戦えると。
これで戦艦は戦場で戦う事ができます。
ですが戦艦が存在するにはもう一つ大きな要素があります。
これは戦艦の性能の問題ではなくて艦全体における武装の問題です。
もし現代戦で航空機がまったく使えなくなったとして、戦艦が復活すると思いますか。
それはないでしょう。
どうしてですか?戦艦は対艦能力では最強ですよ。
そりゃ現在には対艦ミサイルがありますから。
どんな艦でも戦艦を無力化できる攻撃力を持つ事ができます。それが安い艦であろうとも。
高い戦艦にわざわざミサイルを搭載しても意味がないでしょう。初期のミサイル艦じゃないですし。
その通りですね。もはや戦艦の巨大な船体がなくても攻撃力はもてます。
それも射程は相当に長いです。
ですが宇宙には戦艦が存在する。これは対艦ミサイルの有効性が低いからです。
ほとんどあたりませんもんね。
Nジャマーの影響ですな。
それもありますが、当たらない事はそれほど問題じゃないんです。
いいですか、現代でもミサイルは思っているよりも当たりません。それに迎撃される可能性もあります。
重要なのは射程です。対艦ミサイルの射程が艦砲よりも短いの、あるいは似たり寄ったりなのが問題なのです。
艦砲とミサイル。これだと圧倒的にミサイルの方が有利といえます。しかし実際にはどうでしょう。
艦砲の命中率はせいぜい10%以下です。しかしミサイルにしても命中率は似たり寄ったりです。そしてようやく命中コースに乗っても大半は迎撃されます。
そして砲は、もちろんサイズによりますが圧倒的に破壊力が強い。しかもミサイルよりも遥かにコストが低い。
対艦ミサイル一個で家が一軒建つからな。
最近アメリカが戦争するのは兵器を使用して軍産複合体が受注を得るためだとか叫んでいる人がいますな。
でも実際には派手にミサイルを使って予算が不足して、逆に受注が減ったりしてるんだよな……。
戦争で軍産複合体が儲けられたのなんていつの時代の話だよ……なあ嫁!!
あれは最低でしたね。今更軍産複合体批判……。嫁の知識のなさが完全に露呈した瞬間でした。
ただ……議長の演説がそうであったように、軍産複合体批判っていうものは、知らない人には説得力が高いんでしょう。哀しい事ですが。
それはさておき戦艦です。
まあ、戦艦もあの巨体から艦を知らない人たちには大人気ですな…。
ミサイルと砲。ここでミサイルの射程が短く、信頼性も低いのなら、砲は相当に強い。コストもよい。
下手をすればベトナム戦争のようにミサイルのみを搭載した戦闘機の苦難を味会う羽目になります。
しかもこの時代にはビームに対しても実弾に対しても有効な防御を施せるだけの技術がある。
戦艦は攻防共に最強の能力を持つ事ができます。
これが戦艦が存在する理由ですね。
砲はそんなに強いんですか。
強いです。何しろ砲はミサイルと違って妨害が出来ません。しっかりと計算すれば当てられます。
威力に関してもビーム兵器の威力はご存知の通り。しかもビームの威力は電力に依存しますから、戦艦の威力は間違いなく最強です。
現代の空母ですすら地方都市一個を賄えるだけの発電力があります。
大型艦の攻撃力の優位性は確実です。少なくともMS程度の電力とは比べ物になりません。
それは仮にMSが全て核で動くようになっても変わらないだろうな。
この辺りが宇宙で戦艦が使用されている理由ですね。
でも実際に役に立つんですか。特にMS相手に?
それはまた先の話、他の艦と組み合わせて考えてましょう。
前回にもいいましたが、戦艦の対空能力は単艦で考えて意味はありませんから。
戦艦の対空防御はシステムとして考えるべきでしょう。
防空艦あたりの活躍ですか…。
さて、最後に要望がありましたので戦艦大天使の武装を少し見てみましょう。
データ、お願いします。
陽電子破城砲「ローエングリン」×2
225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」×2
110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」×2
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×8
艦橋後方ミサイル発射管対空防御ミサイル「ヘルダート」×16
艦尾大型ミサイル発射管×24
まず最初に目が付くのが、ミサイルの少なさですね…。砲の搭載分だけ当然搭載数は減ります。
こんごう級イージス艦で90セルはあるのですが、その半分以下ですか。たしかにそのぶんCIWSが8門と多くはなって迎撃能力はあがっているようにみえますが。まあ砲力を重視しているといえばそれまでです。ただ、砲があるのに対艦ミサイルをこれだけ搭載する必要があるのか自体が問題ですね。
それは戦術ドクトリンの問題ですから…。まあこれをみるとミサイルには防衛よりも対艦を重視しているのはわかります。
戦艦に魚雷を積んでいた時代もありますから一概に悪いとは言えないですな。
問題は主砲ですね。用途から考えればローエングリンとゴットフリートが主砲です。
ここで問題なのは…陽電子砲がいるのかいらないなか。
なければフラガ少佐も助かったろうに…。
戦艦の主砲並に撃てるのなら、ローエングリンが絶対に有利です。
戦艦の存在意義は火力です。その意味では搭載が可能なら火力は大きい方が良い。しかし一発撃つごとに充電に何十分もかかるようでは意味がありません。
しかし他の主砲を搭載しています。これは大気圏内での戦闘を考えての事でしょうか…。
さて、もし連射が効かないとしたら問題があります。これって本当に必要なのですか?
対要塞攻撃って本当にあるのですか?
もう要塞自体が殆ど流行ってませんからね…。
これが存在するためには、要塞の各部がゴットフリートじゃ破壊できないほど強固である必要があります。
もしくはあまりにも巨大で戦艦の主砲が豆鉄砲にしかならない。
なんですか、そのデススターは。
要塞の基本は歩兵を突入させて内部から占拠。
そもそも破壊すること自体が難しいのですから。となると防衛艦隊をつぶして、要塞自体の防御火器を破壊。
そこで陸戦部隊を突入させる。そして指揮系統を分断しつつ中枢を占拠ですか。
となると、艦の任務として特殊なのは要塞の火器を潰すところですか。
言っちゃ悪いですけど、それだけの為なら対要塞砲は必要ない気がします。
でも、要塞にはあの謎電磁バリアがありますよ。
いえ、大天使完成時には存在していませんでした。
そもそも勝つか負けるかの瀬戸際、重要な戦力である戦艦に試験的に要塞砲を搭載すること自体が……。
試験装備=最強がガンダムの基本ですからね…。
対要塞砲自体、要塞戦が殆どなかったのでコメントしようがありません。
ただいえることは、こんな物装備するくらいなら専用の大型対要塞ミサイルでも用意した方が早いのでは。
要塞だって全部が全部強固なわけじゃありません。まず潰せる物から戦艦が潰して、それからミサイルでとどめ。
ミサイルならそれこそ駆逐艦やMSでも運用が可能です。
次に純然たる対艦の主砲です。2連装のゴットフリートが2門。
はっきり言って、主砲としては数が少なすぎるのでは?
大和なんかだと3連装×3搭載していますね。
主砲を多数搭載する理由は、命中率を上げるためです。
だからといって数に正比例するわけではないので、無意味に大量に搭載しても意味がありません。
しかし、それでも全4門は少ないのでは。やはり3連装×3くらいは必要なのでは。ビジュアル的にも。
火力が弱かったら、戦艦としての意味もまったくありませんからね。
これじゃただ単に攻撃も出来る沈みにくいだけの空母ですよ。
副砲に関しても同じ事がいえます。特に対小艦艇用の副砲が。
110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」×2
ですか。たしかにバリアントは2門しかありませんね。
副砲は主砲とは違い防衛を目的として砲です。
主砲とは違い、肉薄して一発やり逃げしていこうとしている小艦艇を一秒でも早く沈める必要があります。
となるとやはりここでも数が重要になってきます。主砲よりもはるかに小型なので、搭載も容易です。もちろん可能であれば副砲の火力も主砲搭載用に回したいですが。
第一大戦の戦艦などを見ると、このような目的の砲を10門以上は搭載しています。
つまりこのままじゃやり逃げされて泣きを見ると……。
唯一数が足りていると思われるのがイーゲルシュテルンだけですね。
これはやはりMSの脅威が大きくなっている時代ですから。
また、この艦は機動力に優れているそうです。
しかし艦艇の機動力は単艦のみではそれほど意味はありません。他の艦艇と組み合わせて意味が出てきます。
日本の88艦隊構想などはこれに対応していますね。旧式化した艦隊を一気に最新の物へと置き換える。
でも大天使のような新型艦艇って、登場してませんよね。まわりが旧式艦ばかりでは…。少なくとも他の艦艇もどうようにバージョンアップしないと。
はっきりって、大天使は何がやりたいのかよく分からない艦です。
装備だけ見てもその目的が何なのかさっぱりわかりません。だからといって巡洋艦のような汎用的なコンセプトも見られません。
戦術ドクトリンに合わせた他の艦艇も存在しない。
はっきり言って、後世から見たら駄作とも言われかねないでしょう。
ただ、最後に少しだけ擁護させてもらいます。
宇宙での戦闘艦自体がまだ発展途上、完成するためにはまだ時間がかかります。
兵器は初めからそのスタイルが確立しているわけではありません。さまざまな試行錯誤を経て、その時代に合わせたスタイルへと完成していくのです。 銃、戦車、艦、航空機、どれも黎明期の物を調べてみると、明らかに使えないだろう物がゴロゴロしており、それが実戦でも使用されています。
もちろん、過去の戦闘艦のデータなどは存在しているのですから、あきらかにいいかげんだろう部分は多々あります。
潜水機能といい……莫大な金をつぎ込んだ実験艦ですな。
モルゲンレーテはさぞ楽しかっただろうに。人の金で自分達のアイデアを組み込んだ艦を作れたんだから。 しかも失敗しても損失はなし。
では次回は戦艦の対抗馬、MSのプラットホームである空母についてお話をしましょう。
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