なぜなにデスティニー
艦の能力について勉強しましたので、今度は実際にこれと戦ってみましょう。
とはいっても対艦戦闘はバスター等の専用MSの仕事ですか?
それともウィンダムのような量産機のお仕事ですか?
それには何故専用MSがあるのかを考えないと。
これらのMSの違いは火力にあります。艦の耐久力とMSの耐久力では能力が異なります。それが原因ですね。
艦という奴は基本的に落とすのが大変です。一箇所に弾を当てただけでは簡単に爆散したりはしません。
なにしろ艦はダメコンを考えて、一箇所の被弾程度では致命傷にならないような構造になっています。
MSの装甲は一層です。装甲を突き破られたらそれで中身がむき出しです。しかし艦はその大きさにより装甲が多層になっています。
仮に対艦ミサイルが突っ込んできても、最初の層を破られて爆発しても、被害が出るのは基本的にその付近だけです。その他は第二層の装甲が守ってくれます。
また、ダメージを受けてもそれを最小にするための人員と資材があります。艦を爆破しようと思ったら、何層にもわたる防御層を全ては破壊して燃料や弾薬を誘爆させる必要があります。 すくなくとも一機のMSで出来る事じゃないですよね。
あと、重要なのは、攻撃側は基本的に撃沈を考えてない事です。
もちろん撃沈は最高の被害ですが、前述の通り難しいんです。
ですがエンジンを破壊したり武装を破壊したりする事によって戦闘能力を失わせる事は撃沈よりは容易です。
そして戦闘能力を失った艦は戦力ではありません。つまり撃沈と変わらないわけです。
でも撃沈するにこした事はないですよね。
もちろん生きていれば破損の度合いにもよりますが修理する事が出来ます。
ドイツの軍艦が防御重視なのもこのあたりが理由ですね。
物量で劣るから簡単に壊れない艦を作ってなんとか修理して使う。
この辺は短期決戦ばかり考えて装甲を薄くした日本とは違います。
MSの攻撃といえばミサイルかビームが基本です。
これが対艦用になると相対的に大型となります。それだけの威力が必要と考えての事でしょう。
対艦攻撃に必要なのは十分な火力。これが前提条件です。
バスターや砲ザクがまさにそれですね。あとブラストも。
ここで問題なのが、大型兵器は重い事です。
重い兵器を運用しようとしたらそれにあわせて機体も強化する必要がありますね。
各部の強度を上げて、迎撃兵器にある程度耐えられるよう装甲も強化。もちろん火器管制も専用にしたいです。
バスターがまさにそれですね。逆に性能をある程度妥協して汎用性を求めるとインパルスやザクに行き着きます。
湾岸戦争等で万能のF−16が思ったより脆弱だったので、A−10攻撃機が役に立ったりしています。
やはり防御等を十分に施した対艦攻撃MSは重要でしょう。
でも普通の対MS装備でもある程度は攻撃はできるんじゃないですか。
あとは数の暴力で。
MS用の兵装は基本的にMS撃破が目的ですよね。威力もそれ相応です。
当然艦にあてても大したダメージを与える事はできません。
対艦攻撃は基本的に少ないチャンスをチームプレイで物にする必要があります。
機関砲の時にも言いましたが、貴重な機会を少ないダメージで済ませるのはムダですよね。
あと、戦闘機は非常に高価ですが、攻撃機などの限定用途はある程度価格を抑えられます。対艦ドクトリンを確立しているなら、ラインを割いてでも生産する意義はあるでしょう。
逆に戦闘方によっては逆に万能機のみも選択肢としてはあるでしょう。
つまり必要なのは対艦MSではなくて対艦用の武装と。
あとはそれに合わせてMSを作るか妥協するか、と。
そうですね。そのあたりは色々と政治や国力が絡んでくるでしょうから割愛します。
種死のMS保有上限とかですな。
さて、対艦攻撃に専用装備を装備したとしましょう。これで機会さえあればダメージを与えられます。
では実際にどう攻めるか。
キラなんかじゃあたり前のように懐に入って攻撃してますが…。
あれは例外ですから。さて、実際に攻撃するとなると目標は色々あります。
もちろん可能なら戦艦を撃沈したい事でしょう。コストからしたら当然です。
またそれが旗艦なら指揮系とも破壊、混乱させる事が出来ます。
空母は狙わないんですか?
種には空母なんて存在しないも同然なのでとりあえず省略。それに手順は戦艦と変わりません。
さっきから聞いていれば好き勝手に!!
だいたい本当に艦はMSの攻撃に耐えられるの!!
耐えられます。
前にも言ったでしょう。高い艦は格下にやられないだけの防御力が必須だと。
艦は小さくても基本的に攻撃力でMSを超越しています。電力にしても搭載量にしてもMSより大きい艦の方が有利です。
MS程度への対策が出来ていない事はまずありえません。
それでは話を続けましょう。実際に艦に攻撃をしかけようとしたら色々と問題があります。
まず第一に護衛のMSがいます。これは対艦用の装備をしたMSには非常に鬱陶しい相手です。
これに対抗するために対MSのタイプが出てくるわけですか。
そうですね。そこで戦闘になります。ここでは双方の戦力によって色々と状況が違ってくるでしょう。
相手よりもはるかに大きい戦力を持っていたら被害はあまりありません。護衛をすりぬけて先へ進めるでしょう。
相手とが互角、これだと少々大変になってきます。やはり何とかして対艦MSに襲い掛かってくる奴はいるでしょう。
これで何機かが脱落します。
互角でも脱落ですか?
状況が互角なら不確定要素も大きく絡んできますから。
それにちょっとした事でコースがずれるだけでも攻撃が不可能になったりします。
宇宙では機動計算が難しいからな……。
相手よりも戦力が少ない場合。これは大変ですね。おそらく脱落する方が多いでしょう。
護衛にも大きな損害が出る事が考えられます。
なお、ココでいう戦力は、数ではなくて実際の戦闘能力で換算しています。
となると、コーディネーターの方が数は少なくてもいいわけだ。
さて、こうして対艦MSが何機か懐に入ります。次に問題になるのが護衛艦艇です。
護衛艦は、宇宙空間ですから3次元的に主力艦の周囲に配備されている事でしょう。この辺は銀河英雄伝説のOVAでも見てください。
MSが近寄ってきたら最初はミサイルが飛んでくるでしょう。火器管制能力は艦の方が上ですから、射程は上です。
これでまた何割かが撃墜や脱落します。
護衛艦を食うのはどうですか?
それもありです。攻撃は波状的に行われるでしょうか。初期の部隊が護衛を削いでおくのは効果があります。
こうしてミサイルを交わしてすと今度は対空砲火が火を噴きます。小の徹甲弾から大の榴弾まで当たる確立は低いですが またも何機か脱落です。
しかも最近の防御火器は非常に優秀です。
イージス艦クラスの能力があれば同時に3桁の敵にも対応する事は可能です。ミサイルなど当たらなくても対象を攻撃コースから外す事は容易でしょう。
問題は射程ですが、これは近づけば近づくほど当たりやすくなるでしょう。ともかくこれはレーダーの能力に依存するので判定は難しいですね。
距離的に届くんですか?
これは編隊の構成しだいですから明確には……。
でも護衛艦自体も能動的にこちらを狙って突っ込んでくる事もあるでしょうから届く事は十分にあります。
あ、そうか…。ガンダムの艦は止まっているように見えるが、ちゃんと動くよな、そりゃ………。
ヘンケン艦長も女1人のために戦艦ごと玉砕だった。
この時点でいったいどれだけのMSが実際に戦艦まで近づけるか……難しいですね。
こうして戦艦に近づいても、戦艦にも防御兵器はあるでしょうから、これをかいくぐって攻撃しないと。
こうして放った攻撃が実際にどれだけのダメージを与えられるか。
これはあたった場所にもよります。
艦橋狙撃が基本ですな。
最近はミネルバのような遮蔽型艦橋があるのでそれも難しいでしょう。
いいですか、以前に装甲の話をした時の事を思い出してみましょう。
ビームにしてもミサイルにしても耐えられるだけの装甲は存在しているのです。
PS装甲や対ビームコーティング、それにラミネート装甲なんてのもありますね。
役に立つ装甲は存在します。そして戦艦は装甲重量の点で圧倒的に有利です。
つまり危険な場所に装甲を施す事ができるんですよ。
もちろん対艦兵器もそのあたりを考えて威力を与えられているでしょうが、やはり相対的には不足しています。
ダメージを与えられるかは被弾箇所と攻撃手段次第。
ただ、装甲が厚い場所はダメージが薄い、装甲が薄い場所は重要度が低いんですよね。
もちろん装甲が難しい場所もありますが、たとえば主砲などは砲身以外は厚い装甲で覆われているのが通常です。
なかなか完全に戦闘能力を奪う事は難しいんですよ。
まあミネルバの陽電子砲はむき出しだったが…。
あれは普段は格納されていますから。
あの火力こそが戦艦の魅力なんですよね。あの火力はMSじゃ絶対にだせません。
ともかくMSで攻撃する場合に重要なのは手数です。ともかく一回でも多く攻撃を当てるのが重要です。
あれ?でも考えてみれば近づかなくても宇宙なんだから攻撃はあたるんじゃないですか?
確かに重力に縛られていない宇宙では攻撃がまっすぐに飛んでいきます。
当然射程が段違いです。ではなぜ近づくのか?
それは火器管制能力と相対速度にあります。
火器管制はわかります。しっかりと遠くの敵を狙うためのシステムとも言い換えられますよね。
でも相対速度は?
攻撃は発動からあたるまでに時間がかかります。
これは相手と距離があり、発射物に速度があるからです。
当然当たるまでの時間は短い方がいいですよね。
そうすれば当たるまでの時間が短くなって回避ができなくなります。
もちろん回避もありますが、それ以上に相手との相対速度が問題です。
相手が動いているいじょう弾着時間を予想して相手の未来位置に攻撃をしないといけません。
これが中々難しいんですよ。となると時間は短い方がよい。
その為にMSは接近するわけですか。相手が攻撃を確実に当てるために近づくと。
そうです。戦艦などはMSよりも強大な火器、つまり方初速の高さによって距離を稼げるのです。
もちろん火器管制のシステムをそれを助けています。
MSの対艦装備が重要な理由の一つもこれですね。より当てやすい。
確かに砲ザクのライフルなんかは銃身も長いから初速も稼げそうだな。
さて、ここで問題なのがミサイルを使うかライフルを使うかです。
ミサイルは誘導が効くので射程の面では優れています。ただし信頼性が低く迎撃される可能性があります。
ライフルは有効射程的には劣りますが、迎撃ができません。相対速度や距離をしっかりと計算すれば当たります。
威力的にもライフルの方が強そうだ。
そうでもありませんよ。最初に言ったとおり対艦攻撃の目的は相手の戦闘能力を奪う事です。
その意味ではミサイルも十分な破壊力を持っています。もちろん当たり所にもよりますがそれはライフルも同じ事です。
じゃあ、弱点を狙える分、ライフルは攻撃で有利ですよ。
そうはいっても一瞬の攻撃で確実に弱点、つまりエンジンや艦橋に当てるのは並大抵の事ではありません。
しかも指向性が強い分、急所を外した場合のダメージは少ないかもしれません。
またミサイルは同時に数発発射することもできます。
どちらも装備するのは?
ミサイルと砲では色々と違いがあります。しかし結局は低い方の能力に縛られることになるでしょう。
ライフルを活かす為には結局ライフルの射程に入らないといけないですから、それならより強力なライフルを持った方がよいでしょう。
MSに搭載できる武装には限りがありますから。
でもせっかくですから、ミサイルとライフルのそれぞれの特徴もまとめて見ましょう。
ミサイルの利点はまずその射程です。誘導が利く分遠距離からでも狙う事ができます。
また、火器管制に対応させれば多種のMSに装備させることが可能。
あとは、ミサイルは攻撃力を上げる事が簡単です。大型化する事で容易に威力をあげられます。
ただし迎撃される事もあります。ミサイルで攻撃する時はかならず複数発射、それも多数のMSの同時発射が必要です。
これは現代の対艦ミサイルの飽和攻撃と一緒です。
あとはライフルに比べるとはるかに高価なのも問題ですね
ライフルは射程を短くする事で破壊よりも一撃必殺を狙った玄人好みの扱いにくすぎる武器。

使いこなせないとイーゲルシュテルンより弱いただの鉄くずみたいなものなのに何であのルナマリアは?

……真面目にやってください。
横槍を入れないでください……。
ライフルは言ったとおり玄人向けの品で、扱いに熟練が要ります。
しかし指向性が高い分急所に当たれば威力は大きいです。
また単価が安いので使いやすいのも利点ですね。
あとは威嚇射撃なんかにも使えます。
……そういえばまだ何か対艦兵器があったような。
…………あ、対艦刀か!まさに玄人好みの扱いにくすぎる刀。
あんまり説明したくないんですよね……アレ。
対艦刀は他の対艦兵器に比べると軽いのが利点です。
ただしゼロ距離にまで近づかなくてはならないので必然的に対空砲火の嵐にさらされます。
しかもあたっても大したダメージにならない可能性も。
どうしても使いたいなら対空砲火を沈黙させてから攻撃すればよいですから、そんな状態なら他の対艦兵器も用意に当てられます。
ハッキリ言って存在価値0です。この辺は以前の対艦刀の話をみてください。
こうしてようやく戦艦を攻撃できるのです。対艦攻撃の苦労が少しはわかってもらえたら嬉しいですね。
もう一つ、これは余談なのですが、一度戦闘が始まったら容易な事では着艦できません。
基本的に搭載艦が攻撃をしている時には離着艦などできません。
しかし両軍共に空母はなくても兼用艦ばかりです。となると中々着艦のチャンスがないんですよ。
特に艦数で劣るだろうザフトは絶望的だと思いますよ。
すると必然的に短期戦となるな。
というか、一回大きな攻防をしては、両軍引く。また出てくる。その繰り返しじゃないかと。
こんな戦闘では艦の機動力は非常に重要です。速度があるほうが主導権を握れるでしょう。
特に、MSが無力化して逃げる敵をうまく追撃する時など。
でも艦同士の戦いなら連合の方が有利ですよ。
そうですから、ザフトは艦の機動力に気を払っていると思われます。
また基地からのMSを援護に出すという手もありますね。あくまでも防衛時にではですが。
となる連合としては艦数の優位を活かして戦う事が重要だな。
うまく戦力を使えばMSを温存したりもできるだろう。
もちろん場合によったら艦による突撃という手もあります。
MSが相手の戦力を削いでくれたらそれも可能です。
例え小型艦でもミサイルがある限りは大型艦にも有効なダメージを与えられます。
駆逐艦の魚雷攻撃を髣髴させますね。
また、戦艦クラスの一発は攻撃力はすさまじいです。もし命中率が5%程度だとしても発砲回数は分数回。
となれば必ずこれに沈められる艦も出てくるな。
もちろん一回で沈められるかはわかりません。
それが小艦艇ならなおさらです。ですが、無視できる被害ではないですよね。
となると艦は戦闘における要素で無視どころか重要な位置にある事がわかります。
なんか……こう考えるとMSは絶対的に強力な兵器って感じはしませんね。
結局戦う限りはいかに戦力を上手く使うか、すくなくとも艦を無視する事はできないです。
そうです。MSで対艦攻撃をする事の困難。
また艦自体も戦闘にどれだけ大きい要素であるか、これが今回の結論ですね。
戦艦なんてMSを運んだ後はたんなる箱だ何て思っている人がいたら、それは戦争を舐めきっているとしか言いようがありません。
つーかこれでなぜデスの結論がでたんじゃ…。
MSは必要に応じて使う兵器で、決して万能ではないと。
では、逆に艦から見たMSについても次回考えてみましょう。
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