なぜなにデスティニー番外編・第1回
今回からは何と75mmの半分の威力を持つという、ほんの少しでも物理学を学んだ人なら…義務教育でやるので全員ですね… おもわずツッコミを入れたくなるムラサメ搭載機銃について考えてみたいと思います。
本当にこの作品は好きですよね、○倍とか半分とか…。 普通兵器の性能は%で比較するようなモノなのに。
というか、嫁は何で今もM2が現役かを少しでも考えた事あるのか…?
ですよね…。
いいじゃないのよ!兵器なんて日々進歩してるんだから平気で倍々の性能になっていくのはあたり前よ!
……ま、一つ例にあげますと… ドイツの戦闘機Fw190A初期の速度は時速615キロです。それが上位のFw190Dでだいたい680キロ。最終型のTa152で760キロです。 これはだいたいバージョンアップするごとに10数%速度がアップしている事になりますね。 エンジン馬力に注目するなら1700hp→1780hp→1750hp。殆ど変わりませんね。 もし倍々でやっていくならエンジン出力は5000hpといった値になってしまいますね。 ちなみに対戦中のエンジン出力はだいたい戦闘機用の物は初期で1000、終戦時にはだいたい2000となっています。 戦時の1年は平時の5年に値するといいますから、30年近くかけてようやく2倍の出力を得た計算になりますね。
ちょっ!いいじゃないの!まだまだ未完成の技術なんだからそれくらい進化するのもあたり前なのよ!
…ま、そう思いたいなら思っていてください。 さて、今回はムラサメ搭載機銃の話という事で、まず航空機搭載の機銃の基本から勉強していきましょう。番外編ですからわき道にも大いにそれる予定です。
航空機銃は色々な面で大変ですよね。 激しいGがかかる中でも確実に動作しなければならない。できるだけ小さい方が良い。高い発射速度など要求が多いです。
でも航空機に搭載するんだから電気は簡単にもらえるわよ。 アサルトライフルなんか電池が切れたら動かなくなるし。
!!
ゆういちさん………。
な、なんでしょう。
さゆりはずいぶんと長い間軍オタをやっていますが………突撃銃に電池が入っていると言った奴を見るのは初めてです。
な、なによ!!
いますぐ!マキシムとルイスとブローニングの墓に向かって土下座をしなさい!! あなたは過去の偉人の業績を何だと思っているんですか!!
ちょ、何よこの女!
こ、こ、こ、こ!
サイトォォォーーー!!そいつをよこせぇぇぇ!!!
お、落ち着いてさゆりさん!!バカ相手に切れても仕方ないですから!!知らない人間には 戦車も装甲車も全部ひっくるめて戦車に見えるんですから。その程度の認識なんです。期待したらダメです!!
ドムとリックドムの区別はつくくせに!!
それは人にもよりますから!!
あーもう!!世の中には軍艦といったら全部戦艦と思い込んで新聞記事書くような人までいる!! 知りもしない、調べもしないで見当違いの批判記事も書く!!なんですか!それでもプロですか!?特に○○新聞!!
そ、それ以上は危険です!!
この女を殺してー!!
いかん…怒りのあまりフレイ様化している。 だ、誰か乳酸菌もってこい!!
当て身。
あぅっ!!がくっ!
おとなしくなった
お、お前は…川澄舞!!
Yes.I am
さゆりは落ち着くまで閉じ込めておく。正気に戻るまでは私が解説をやってもいい。
暑っ苦しいですね…ここ。でられないんですか。ここから出してくださいよ。ねぇ。
もう起きたぞ…。明らかに精神が不安定だが。
まだ危険。
くそっ やられた
Mめ!こんな屈辱は初めてです!!
確かに危険だな…情緒不安定だ…。
つーか、誰だよ…Mって。
きっとそこの狐さんの事。
あはははははははははははははは
…今度は笑い始めたぞ。
……天才にはよくある事。それよりも機銃の話。
そ、そうか。少し笑顔を見ていたい気もするが…。じゃあ今回はいつも捕捉がメインのオレが基本的な説明をやるから相槌とツッコミをよろしくたのむ。
わかった。
さて…ようやく落ち着いたんで話を戻そうか。 まず最初に機関銃が航空機で使われたのは第一次世界大戦です。これは航空機が登場したのが第一次世界大戦なので当然です。
ライト兄弟が飛行機を発明したのが1903年。 第一次世界大戦が始まったのが1914年。たったの10年で人殺しの道具になってしまった。
正確に言えば機銃を航空機に搭載したのは1912年が最初といわれているな。 まあこの頃の飛行機は機体強度やエンジン出力の問題で重い物を積むと無理がかかり性能的には満足できたもんじゃないが。
だから大戦初期ではパイロット同士が敬礼したりしていた。カッコいい。
最初は敬礼していたパイロット同士がそのうち物を投げつけたり拳銃を打ち合ったりして 最終的には機銃を搭載した制空航空機、つまり戦闘機が登場したわけだ。
この頃の戦闘機は二枚羽でエンジンも貧弱、速度が遅いからお互いの後ろを取る挌闘戦をしていた。 ずっと未来の人型兵器のパイロットはみんな挌闘戦が大好き。しかも協調性がない。
まったくだな。このあたりの挌闘戦を見るには、紅の豚でもみるのが一番簡単だろう。 ともかく登場した戦闘機の武器は機銃だった。当時の戦闘機に搭載されていた機銃は色々あるが、基本はみんなマキシム系だ。地上でも空でも同じマキシム機銃を使って殺し合いをしていたわけだ。
口径は7,7ミリ。
あ、あの…。
何だ?
マキシムって何?
…マキシムって言うのは機関銃の設計者だな。他にも有名なのはさっきさゆりさんが叫んでいたブローニングやルイス。 あとはホチキス何かも有名だな。
当時の機関銃って言うのは、コレは基本的に今も変わらないが電池などの外力ではなくて内部の動作だけで発射から廃莢で完結する。 動作原理としては二つ。火薬のガス圧で作動するか反動を利用する。趣旨からはずれるので詳しい事は省くが、ガス圧や反動を利用してスライド動作や装弾させている。 つまり機関銃っていうのは機械工学と物理学の結晶なわけだ。バネ一つからして完全に計算されて設計されていて複雑に配置されている。 当然このままスケールアップしても動作しない。だから7,7ミリの機銃をそのまま大きくしたら20mm機関砲になる…なんて事は絶対にない。
だからそのまま大きくした物を人型兵器のてに持たせても意味がない…。
その通り。よりリアルにするならMSには歩兵用の火器じゃなくて車載用の物を持たせるべきだな。 でもリボルバーみたいに簡単な動作機構なら別だろうが。自動拳銃とリボルバーの間には無限ともいえる技術的な距離があるわけだな。 だからといってリボルバーカノンはでっかいリボルバーじゃないぞ。アレも立派な機銃だ。
リボルバーはマテバが嫌いじゃない。
当時の機銃として見るべきものはベルト給弾だな。これは弾薬を金属の金具で接続、発射後はバラけるという物だ。 まあランボーが身体に巻いているアレを思い出してもらえればいいだろう。 これが発明されるまではドラム弾倉を使ったりしていて装弾数が少なかった。
他にもプロペラ同調機がある。
プロペラ同調機はプロペラの回転に合わせて弾を発射する装置だ。 これがあるとプロペラの後部に機銃を装備する事ができた。当時の航空機はヤワだから主翼に機銃なんか載せられなかったわけだ。
最初の主翼機銃装備はグラディエイター。第二次大戦でも使用されて 大戦略でも大活躍。
まあそれはアドバンスド大戦略 ドイツ電撃作戦をプレイしてもらおう。 特に少数で多数を破るのがあたり前と思っている人に東部戦線の戦車の壁を体験してもらいたい。 ともかく第一次大戦で機銃の基本は完成。口径はほぼ7,7ミリだった。これは当時としては十分必要な威力を備えていたからだ。 何といっても当時の飛行機は木製で布張りだ。
でも第二次世界大戦では威力不足だった。
航空機の第二の進化点といえるのが第二次世界大戦。 この時には複葉機布張りから単葉金属製へと航空機は進化していた。その前にスペイン内戦におけるコンドル軍団の活躍もあるがこれは省略。
ドイツはメッサーシュミットBf109、イギリスはスーパーマリン スピットファイアが主力。
その主力機はやはり一時大戦と同様に7,7mmを主力にしていた。Bf109はエリコンの20mmも装備していたが コレの基本は対大型機用だ。やはり身軽な奴相手には小さい方が当てやすい。
でも当たっても墜ちなかった。
当時の航空機のジュラルミン外皮はかなり丈夫。 さらには第一次大戦の教訓から防弾にも気を使っていたから当然だ。小口径では角度によっては弾かれる、当たっても大したダメージは与えられなかった。 どこかの国は逆に防弾装備なんぞまったく無しな上に主翼に馬鹿でかい燃料タンクまで装備していたがね。
だから一発でも被弾するとウボァーする。
まあそれは今回の話とは関係がない。 ともかく機銃は進化する事が求められた。ともかくは口径が増えた。小さい物では12.7mm、大きくなると30mm以上になる。 ここで大別すると、機銃は3種大別する事が出来るだろう。それは対戦闘機用、対大型機用、対地攻撃用だ。
エンジン出力が上がって、機体強度も上昇したから選択の幅が大きくなった。 だから大きな機銃も積める。
対戦闘機用としては小は12.7から大は20程度と思っていいだろう。有名なのではM2ブローニングやマウザー砲がある。
対大型機用としては30mmが基本だろう。コレはB−17やランカスターの爆撃にさらされたドイツが死に物狂いで開発している。逆に攻撃側のアメリカやイギリスでは必要性は低かったわけだな。 ただしアメリカはドイツからの核攻撃を恐れて本土防衛用に大口径機銃搭載機を乱開発したりしている。まあ実際にはそんな長距離機どころかマトモな4発機すらなかったわけだが。 一番ありえそうなのはスペースシャトルの原型ともいえる大気圏外滑空の爆撃機だな。まさにドイツの科学は世界一だ。実用化はしてないが。
対地攻撃用としてはユンカースJu87Gカノンフォーゲルの37mm砲、ホーカーハリケーンの40ミリ機関砲、シュトルモヴィックの23ミリ機関砲あたりが有名。 もちろん普通の機銃でも対地攻撃は可能。でも普通の機銃を搭載しているような機にはロケット弾を搭載する方が効率がよかったりもする。
他にも本来の使い方じゃないけど、エアラコブラの37ミリなんかもある。
ともかく口径としてはそんな感じだ。
 大口径小口径
威力
初速
発射速度
弾数
基本は上の表みたいな感じになる。大きくなると威力は上がるが初速が下がって当てにくく、弾も少ない。 小口径だと当てやすいが威力がない。
実際に搭載されていた口径を挙げてみると
戦闘機攻撃機
Bf109K(独)13mm×2 30mm×1Ju87G(独)37o×2
Me262A−1a(独)30mm×4Hs129B(独)20mm×2 30mm×1
P−51D(米陸)12.7mm×6IL−2 M3(ソ)23mm×2
F6F−5(米海)12.7mm×6P-39D(米陸)37o×1
四式戦闘機一型乙(日陸)20mm×4P-47D(米陸)12.7×8
零式艦上戦闘機五二甲型(日海)12.7mm×2 20mm×2ハリケーンMk.UD(英)40mm×2
攻撃機は小口径砲は省略してある。P39を対地用に使用していたのは供給先のソ連。
まあさらに国ごとに最終的によく使われた口径をみると

ドイツ   泥縄式に乱開発。ともかく重爆を落とすのに必死
アメリカ  M2ブローニング(12.7)大好き。ただし海軍は20mmも使用
ソ連    12.7、20、23mm
日本陸軍 13〜20mm
日本海軍 基本はエリコン20mm

こんな感じだ。まあ非常に大雑把だが。他にも日本が3式戦にドイツから輸入したマウザー20mm砲を(なくなるまで)使って大きな戦果をだしたりしたな。 ただ、砲がなくなった後量産された3式戦の評価を見ると当時の工業力に涙がでるな…。

基本的に対戦闘機なら20mmは必要ない。
とは言っても一撃必殺には遠いのは事実だ。 アメリカの場合は豊富な航空戦力があったからこそ可能だった選択肢だろう。後半になって20mmも採用している事を考えると必要がなかったわけじゃない。 逆に航空機に大口径ばかりを積んでいるのはそれだけ追い詰められてた証拠だ。
他に注目すべき点は 動作方式。マウザー砲は電気発火式などもあるが何と言っても一番注目すべきは管理人が大好きなリボルバーカノン。
リボルバーカノンは薬室部分を回転式弾倉にした機銃だ。 今までは薬室が一つだったので、発射、廃莢、空いた薬室に装填、発射といった作業を順次行わなければならなかった。 しかしリボルバーカノンは薬室が複数あるので、発射、装填、廃莢の作業が同時に出来る。物としてはガトリングガンの砲身を一つだけにしてもらった物だと思ってもらえればいい。 これによって発射速度が凄まじく上がったが……実戦には間に合わずに終戦。 もし実戦に間に合っていたら知名度ももっと高かっただろうに。
そして日本では漫画で有名になった…名前だけ。
第二次大戦終結後、航空機はジェット化の波を向かえた。 そして休む間もなく朝鮮戦争が始まった。ついにジェット機同士の空戦がはじまったわけだ。 有名どころではTa183フッケバイ…じゃなくてF86セイバーとMig15ファゴット、というか実戦に参加した初期の戦闘機の主力はコレくらいだな。 他は性能的にまだ不十分だった。
ドイツ製品をパクるのは戦勝国のお約束。
朝鮮戦争は所詮は遠く離れた戦争だし、終戦後間もない。基本的にジェット化以外に大きな進化はない。 機銃も二次大戦と同様の物が使われた。………そしてジェット化の波に乗れなかった。
セイバーは12.7mm、ファゴットは23mmと37mm。
そう、大口径と小口径の実戦テストが行われたわけだ。 結果として、速度のあるうえに丈夫なジェット機には小口径では威力不足、大口径では滅多にあたらないという結果になったわけだ。 すぐにでもジェット機に有効な機銃を開発して搭載する必要があった。
でも日本を灰にしたB−29はカトンボのように撃墜されていた。
日本はB-29の投下したドイツ投下量十分の一の爆弾で半身不随になったわけだ。それがなくても どうせ餓死者が続出して半身不随になっていただろうが。 そのB-29も半島では被害続出。大口径機関砲は対戦闘機には不利だが、依然として大型機には有効だったわけだ。 まあそれはすぐにでもジェット機に有効な機銃を開発して搭載する必要があった。
でもなかった。
そう、ここで機銃にとっては暗黒の時代が訪れる。いわゆるミサイル信仰の時代が訪れる。 第二次世界大戦中に一部実用化された誘導弾。有名な物ではフリッツXなんかがある(日本のエロ爆弾みたいなのもあったが)。 それら本格的に開発され機銃を航空機の兵器体系からおいやった。
そして痛い目をみた。
そう、ミサイルが本格的に使用されたのはベトナム戦争。当時のミサイルは信頼性が低かったうえに搭載数もすくなかった。 パイロットはミサイルを打ち切ったら丸腰となってしまったわけだ。これはアメリカ(F−4ファントムU)、ソ連(Mig21フィッシュベッド)両方とも同じことをやっている。 慌てて機銃を戦闘機に搭載する事になった。 また、機銃を装備していた旧型機も大いに活躍したし、レシプロのスカイレーダーが便器を投下したりMigを落としたりもした。 ただしアメリカ海軍は最後まで機銃装備をやらなかったが。 ともかくこの時代は何だかよくわからないジェット機を大量に開発しては使い捨てにしていたような時代だ。正直言ってマニアでもない限り正確な開発史はわからん。 今のように同じ機を30年も使う時代じゃなかったのは確かだ。
この前見たエリア88のアニメ、海軍機なのに固定機銃を装備していた。
オレが知らないだけで海軍機も機銃搭載機を装備したファントムUがあるのか……。まあそれはいい。 ともかくファントムUはE型から固定機銃を搭載した、皆が名前は良く知っているM61A1バルカン20mm機関砲だ。それまでは外付けのガンポッドを装備していたが、 コレをやると空気抵抗で空戦性能がガタ落ちする。固定機銃を装備させる事は非常に大きい。 バルカンについては今更説明はしないが、要点だけは言っておこう。 バルカンは電動でスピンアップまで多少の時間がかかる(これはバイオハザードをプレイしてもらえればわかるでしょう) そして…弾は一番上からしかでない!たまに全砲身から同時に弾を発射させているドアホウな漫画家がいるが勘違いしないように。
そういう人が描く漫画には発射された弾に薬莢がついてたりする。
そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!
それは機銃じゃなくて突撃銃…。
まあ気にするな。ともかくそうやって機銃は兵器体系に復活し、現代も搭載されている。 ただしアビオニクスの性能があがり、ミサイルの射程や信頼性も高くなっきた。現代戦において機銃は一定の信頼性と性能を持っていればいい程度の 兵器になってしまっている。ともかく兵器としての機銃は、何か特別な物が兵器体系の中に入ってきでもしないかぎりほぼ完成された形に なったといえるだろう。
現代戦でも攻撃ヘリのチェーンガン(電動式機銃)や攻撃機には使われている。
それにしても基本は戦闘機とかわらない。信頼性や破壊力の面では完成されているだろう。 ともかく現代の航空機銃は
リボルバーカノンのような多薬室内部完結型機銃
ガトリングに代表される多銃身外力式機銃
チェーンガンのような外部動力式単身機銃
口径は20〜30mm程度と思っていて間違いないだろう。結局戦車にしてもそうだが、兵器って奴は色物やゲテモノは大して役に立たない。
そしてC.E.73…飛行MSにも機銃は搭載された。
とまあ大雑把に航空機機銃の話をしたので、次回からはムラサメの機銃についての話をしていきます。
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