グフ(以下略)についての考察とも一つ

 

なんだか前回の内容がアレだったので、レビューをする気が萎えてしまいました……。
というわけで今回はレビューではなくて考察を一つ。

と、その前に質問に一つ答えます。

>人型兵器が嫌いなのですか?

いいえ、大好きです。俺は人型兵器が大好きです。でなければこんな事はできません。
ただ…人型兵器を活躍させるために作った設定を自分で作った設定を無視するのは嫌いです。
種死の場合は無駄に色々な設定ばかりがあっても、ロクに活かせてないわ無視するわですから。
海上でMSを飛行させるとかに突っ込みを入れるのもそれが理由です。この物語は人型兵器絶対主義ではないはずです。 例え人型兵器が登場したからと言っても、航空機が兵器としての価値を失う事には繋がりません。むしろ重要性が増すかと。 地を這うMSが航空機に苦しむシーンなんて非常に燃えると思います。少なくとも俺は大好きです。
ですがあっという間にポロポロとMSに落とされるのですから。
飛行ユニット付きのMSと空母の組み合わせは全作のオーブ攻略戦のような上陸作戦では非常に有効だと感心した物ですが。 だからと言ってなにも海上戦力としてMS使わなくても……普通に航空機使えよと。

本題に戻ります。

今回の考察は見ての通りグフ(以下略)についてです。
このオレンジ色のザクとは違うMSについて少し考えて見ましょう。

ザフトはザクが登場して殆ど時間が経っていない、前線の部隊に殆ど行き渡っていない状態でグフの量産に着手しました。 しかしグフは本当にザフトにとって必要なMSなのでしょうか?(大人の事情?…だったらカオスの活躍を増やした方が…)

そもそもザフトには主力のMSとしてザクがあります。そしてザクはまだまだ開発されたばかりのMSです。
軍としては、ようやくの事でザクの配備体制を整えてようやく本格的に配備をしたいところでしょう。
しかしそのような状態でザク以外にもグフを配備する事は、いたずらにいらぬ混乱を招くばかりです。
たしかに戦況が逼迫しているならすぐにでも新型MSが必要でしょう。しかしザクは敵の最新鋭機ウインダム相手になんら劣るところがない性能があります。
ここでちょっと第二次世界大戦におけるルフトヴァッフェの主力戦闘機Bf109とRAFの主力戦闘機スピットファイアの性能表を見てもらいます。

 初期型終戦直前
Bf109460km/h710km/h
スピットファイア571km/h719km/h
(データについては多少の誤差有り)

このように、初期型と後期型ではほとんど別物と言っていいほど速度が増加しています。書かなかった部分でも武装が強化され、防御力も向上しています。まあBf109は対爆撃機ようの重武装のせいで総合性能が落ちましたが…。
こうしてBf109とスピットファイアは第二次世界大戦の欧州の空戦を最初から最後まで戦い続けたのです。
つまり、真に優秀な兵器とは、その場の完成度だけではなく、それ以降も長期にわたって改良を受け続けられる兵器の事を指すのです。このような改造が可能だったのは原因の大半は、基本設計に余裕を持たせる事によって拡張に対応できるようになっていたからです。 現代ではベトナム戦争以来長期にわたって現役にあるF4ファントムなんかがそれに当てはまりますかな。
その意味ではやたらと人気の高い日本海軍の零戦などは優秀とはいえません。設計に余裕が無さすぎて、殆ど性能が上がりませんでしたから。
(まあ飛んでいるだけで空中分解起こすわ、一撃離脱には不向きだわ、高速度で舵が利かなくなるわ、時代を逆行するような航空機ですから。まあこの責任は設計者ではなくて録に戦術や自国の技術力も考慮せずに仕様を決めた軍部にありますが)

その点でザフトのザクはどうでしょう。

ウォーリアー、スラッシュ、ガナー、ブレイズ、上図のようにザクは非常にバリエーションが豊富です。
これはザクの基本設計に余裕、あるいはあらかじめ拡張を考えて設計されていた事を示します。つまり、ザクには拡張に耐えうるだけの能力が十分に備わっていたといえます。
ここでグフの性能について考えて見ましょう。グフの特徴は、ザクよりも高い基本能力と、新規の武装があります。たしかにグフがザクよりも優れているといえるでしょう。
しかしですね、前述の通りザクには高い拡張性があります。つまり高い基本能力を得るための改造にもも新規の武装装備にも十分に耐えられるのです。無理して大金がかかる新規MSよりもザクを改造する方がよっぽど安上がりですむでしょう。この場合現行のザクが後送されたら強化型にリファインする事も可能です。
ここで、グフが拡張に耐えられるならザクはいらないじゃないか!と言う人もいるかもしれません。しかしよく考えてください。ザクはようやくの事で生産体制を整えたという事を。
ザクは本国のきちっとした生産設備があり、予備部品の備蓄も整っており、さらにメカニックの教育方法も確定している。そしてパイロットの転換訓練のシフトも出来ている事でしょう。
このまま時間をかければ、戦時中の生産体制も助けて短期間で全部隊にザクが行き渡る事でしょう。さらに行き渡った後のバックアップ体制も完全…とは言えなくてもそれなりに頑張ってくれる事でしょう。
しかしグフを配備した場合はどうなるか?まずグフは生産するための工場が少ないです。今までザクを作っていた工場が魔法のように次の日からグフを生産する……と言う事はできません。当然数が大切な戦争においてはザクも平行して生産される事になるでしょう。もちろん一種をつくるよりも二種を並列で作る方が一機あたりの単価が上がります。
部品の備蓄や修理体勢、転換訓点についても同様です。前線が混乱する事は間違いありません。整備員の負担は増えますし、予備部品が二系統必要になって多くの部品をストックする必要がでてくる。そして部品が常に十分な数補給が受けられるとは限らない。更に言うなら、同じ役割を与えられた兵器が二種あると、性能の差異により行動が乱れたりする事があります。

つまりグフを生産すると、全体的なMSの数が少なくなり、修理の際に手間がかかり、さらに備蓄部品が不足する可能性が増え、作戦行動にも支障が出る。
このようにグフを生産するメリットは非常に少ないと考えられます。
戦時中に貴重な開発力をこのような中途半端な機種に振り分けるよりも、まずはザクの性能アップを試みた方が効率がよいでしょう。そしてそれとは別ラインでもっと腰を据えての完全新機種開発、あるいはホバーを採用したドムのようにまったく別コンセプトの機体を開発した方がよっぽど戦況に寄与することでしょう。
現にドイツ軍の戦車の開発状況を見てみると、一号、二号、三号、四号、五号、六号、六号後期型、どの戦車も全て異なった役割が与えられて開発されていました(その通りに使われたかは別として)。中でも四号戦車はその設計の余裕から開戦から終戦まで戦い続けています。
前述のように戦闘機に例えても、FW190戦闘機は空冷エンジンを装備した中空仕様ですし、Me262はジェットエンジン搭載機です。まったく別物と言っても問題ありません。
え?ファーストのグフですか?あれは現場からの要望で開発されてますし、基本設計はザクを流用した省エネ設計ですから。それに結局のところ前線での評判は芳しいものではなかったですし

このような無駄な開発状況から考えて結論を言えば、以前から可能性を指摘していた通り、ザフトが軍需産業と癒着しているのかもしれません…。
議長も連邦の事がどうだと言う前に自分の足元を見直した方がよいのかもしれません。

撤退