プロローグ

 

この世界には人の運命を司る何らかの超越的な

   ”律”……

   ”神の手”が存在するのだろうか?

   少なくとも 人は

   自らの意志さえ自由にはできない

 

     

 ある日の夜、俺はとある事情からリムブルク大学に向かうことになってしまった。

「祐一が出かけなきゃならなくなったのは私のノートを取りにいかなきゃならないからだよー。それにリムブルク大学って何」

 後ろで名雪が俺の心で思ったことに対して突っ込みを入れてくる、まめなやつだ。

「俺たちの通ってる学校だろうが」

「私たち高校生、それに名前が違うよー」

 いちいちうるさいやつだ。

「だったら名雪は学校の名前を知ってるのか?」

 当然の疑問をぶつける。

「祐一意地悪だよ」

 名雪が非難の声をあげる。

「分からないならそう言え」

「でもだからってリムブルク大学はないよー。分からない人多いと思うよ、究極のクソゲーだし」

 クソゲーでも有名だと思うんだが。

「じゃあ他にどんな名前があるってんだ?」

「リーフ高等学校」

「そりゃ違うゲームだろうが!」

「じゃあ物○り大学」

 それはマジでやばい。

「却下」

「残念」

 聞いてて頭が痛くなってきた。まあ原因は俺か。

「もおいい、俺は逝ってくるぞ」

 …字、間違えた。

「気をつけてねー」

 これにはツッコミ無しかよ。

「ああ」

 これ以上話を話をこじらせたくない。さっさと出かけてしまおう。まだ話は始まったばかりだ。

「上から来るのに気をつけてね」

 …ナイス、名雪。

「土産にクリムゾンでも盗ってくるよ」

「そんな事したら10年後に大変なことになるよー」

 いったいこの会話聞いて笑える人は何人いるんだろうか?心配だ。そんな事を気にしながら俺は名もない学校に向かった。

今から思うと行かなきゃよかった。いやマジで。