不死者

 

人は

記憶の彼方

遥か遠い日

心に負った小さな傷を

庇うために

剣を執る

人は

思いの彼方

遥か遠い日

微笑みながら

逝くために

剣を奮う

 

 

 

   

 

 

鷹の団はひとつの城を攻めていた。今度は同人誌即売会ではなく普通の城だった。

しかし舞の部隊がたった一人の敵に苦戦しているとの事だ。なんでも今回の戦には敵の陣に伝説的傭兵

「不死の晴子」

が参加しているらしい。

「これは噂なんですけど」

「不死の晴子」とは実力的には東方不敗とグラハルト・ミルズとダーク・シュナイダーに匹敵し、何故かここ100年もの間にわたって武勇伝が響いているという。

「奇妙な話ですね」

「噂なんてみんな奇妙よ。アホらしい」

「舞さんはそういういのに突っ掛かっていきますから」

美汐がつぶやいた。

「……」

佐祐理さんは黙ったままだ。

戦場の雲行きはドドドドドドドといった感じだった。

 

「…放せ…あゆ!」

「うぐぅ。だめだよ隊長」

なんだか舞の部隊がもめている。

…しかしあゆが初登場。これでメインは全員登場だ。

「みんなも隊長を止めてよ」

皆が必死になって舞を止めている。なんでも50人以上城に突入したのに誰も帰ってこないとの事だ。何かレンテンベルク要塞攻略戦みたいな話だ。

そして舞は自分で行こうとして止められているわけだ。

「うわあああ」

みると建物の中から1人の兵士が出てきた。肩から斬られて内臓が飛び出している。見るも無残な姿だ。

「舞隊長」

舞が急いで駆け寄っていく。

「…晴子…不死の…晴子」

そう言って息を引き取った。まるでドラクエUの最初のシーンみたいだ。

そのありさまを見て狼狽する隊員たちの中で舞が立ち上がった。

「…隊長」

「誰も…来るな」

そう言って舞は建物に入っていった。

「うぐぅー」

残された者たちは舞の形相のせいで誰もついていけないでいた。

中はまるで某機関の吸血鬼が暴れた後みたいに見るも無残な死体の山ができていた。どれもこれも酷い有り様である。

「あ」

「べ」

「しー」

すると中から悲鳴が聞こえてきた。一応3人分である。

「くっ!!」

舞が急いで駆け寄っていくとそこには3人もの兵士を剣で串刺しにした1人の女が立っていた。

それをみた刹那舞は剣を持って突撃した。

「オラァ」

しかし剣を振るう前に逆に攻撃をしてきた。かろうじて受け止めることができたが大きく吹き飛ばされた。浮身を使ったわけでもなに舞がこんなに吹き飛ばされるなんてありえないはずなのに。

「よう今の一太刀をかわしよった」

感心したかの様に呟く。

こいつはさっきからもの凄い威圧感を放っている。それはまさにジョジョのボスキャラクラスのものだ。

そして晴子は何度も剣を繰り出す。舞は何とか辛うじてそれを防ぐが長くは持ちそうにない。

「うちの剣をここまで受けれた人間は他におらなんだ」

晴子は実に楽しそうに話す。一方の舞はまったく余裕が無い。こいつの強さは半端じゃない。

そして舞は最後の切り札を出した。相手の油断をついて刀身をスタンドのように飛ばしたのだった。

刀身は晴子の剣をへし折り、舞はその隙をついて更に一撃を食らわした。致命傷になる場所だった。

「おどろいたわ。まさかうちの体にこれだけ剣を打ち込めるなんて。三百年の日々の中で初めてやわ」

そう言って晴子はいきなり体を変体した。香里の時と同じだ。こいつもだったのか。

「…怪獣大戦争」

「何か言った祐一?」

「何でもない」

そのあとは悲惨だった。舞は一方的になぶられ手も足も出なかった。そのあと佐祐理さん達が救援に来たがその佐祐理さんがやられたしまった。死んではいないがこのままでは危ない。

「佐祐理!」

舞は佐祐理さんを助けようとしたがその舞もやられてしまう。

そして今まさに晴子が佐祐理さんに止めを刺そうとした時だった

「これは…!?」

突然晴子の表情が変わる。

「覇王の卵!!?こんな娘がゴッド・ハンドやっていうんか」

「……」

「そうか…そうゆうカラクリやったんか」

そう言うと晴子は天井に穴をあけた。

「……」

「小娘とりあえず勝負は預けとくで。けど次あうこがあるかどうか」

「なに?」

「予言したるわ。あんたがもしこの娘の真の友なら…」

「……」

「覚悟しといたほうがいいいわ。この娘の野望が潰えたら」

そう言うと晴子は翼を広げた。

「あんたに死がおとずれる!決して逃げられん死がな!」

言って晴子は去っていった。

「佐祐理さん」

「うぐぅー。隊長酷い傷だよ」

皆が2人に駆け寄ってきた。

「佐祐理…」

舞が佐祐理さんの側にいこうとした。

「佐祐理さんに触るな…」

俺が舞をにらみつける。

「お前のせいだ。佐祐理さんがこんな風になったのは」

…修羅場だな。

それから数日後舞は傷をいやし剣を振るっていた。そしてそこに佐祐理さんがやってくる。

「荒れてますね」

「佐祐理…」

「もう剣を振れるんですか?すごい丈夫ですね」

「……」

「不死の晴子ですか。まるで夢のようでしたね」

「また…借りを作ってしまった」

舞がそう呟く。

「なぜ私を助けた?」

「佐祐理が舞の為に体を張るのに理由が必要なんですか?