出会い
雪が降る某駅のベンチ…。俺は一人の女を待っていた。スニーキングポイントに到着してから現在予定の時刻より2時間は過ぎている。用心をしたほうがよさそうだ。そう思った矢先…来た。奴だ。俺は臨戦体制を取る。
奴は俺の目の前に来た…今だ。俺はその瞬間敵兵のように目が光った!!
「……雪つもって…」
「動くな!」
俺は持っていたソーコムピストルを突きつける。さあドッグタグを出せ。
「た、助けてー」
そういって体を振ってドッグタグを落とす。それを確認する。名前は書いてないがこの番号は間違いない。俺は銃を下ろす。それをみて安心したのか声をかけてくる。
「……雪、積もってるよ」
「そりゃ2時間も待ってるからな」
「寒くないの?」
「スニーキングスーツのドライ効果は高い。それに不凍液も注入してある。レーションも装備していたから凍ってない」
任務開始前に無理やり打たれたんだけどな。
「これ、あげる」
俺はそれを受け取る。
「遅れたおわびだよ。それと再会のお祝い」
「二時間遅刻のおわびがジアゼパム精神安定剤かよ」
俺はジアゼパムを一錠口にする。待たされたイライラが少しは和らいだような気分だ。
「私の名前、まだ覚えてる?」
「お前こそ、おれの名前覚えてるか」
「祐一」
「違う」
「え?」
そう、今の俺にそんな名はない。
「ソリッド・スネーク。とでも名のっておこうか」
「相沢祐一じゃないの」
「相沢祐一…懐かしい名前だ。ソリッド・スネークより聞こえがいい」
「祐一って呼んでいい?」
「ならばユウイチ・ザ・スネークと呼べ」
「それじゃトライガンだよー」
「スネークで悪いか。俺は男だよ!」
「それ、キャラ違うよー」
ならば、仕方ない。本名で呼ぶのは本来恋人だけなんだが。
「なら好きにしろ」
「私の名前…」
「メイ・リン」
「違うよー」
………違ったか。キャラ的にセーブとかしてくれそうな雰囲気なのに。
「オタコン」
「………わたし、女の子………」
まずい、マジで忘れた。どうする。通信で調べるか。こういう時はキャンベル大佐に。
「じゃ、行こうか」
「………祐一…………」
俺は歩き出そうとしたが、女は恨めしそうな声を出す。くっ。マンティスならリーディング能力で何とかなるのに。しかしこのままでは道がわからん。
「ひどいよ、祐一。わたしの名前………」
「いくぞ、名雪」
「あ」
…助かった。ギリギリでコールが来て、名前がわかった。
「うん」
こうして俺の今回の任務は幕を開けた。