新兵
後ろ何か気配を感じた俺は振り返ってみた。
「ただの箱か…」
そこにはダンボール箱があっただけだった。しかし何が潜んでいるかわからない…。
手にしていたSOCOM(消音機付)のセーフティを解除する。心地よい振動が指に伝わってくる。
一応、ダンボール箱を撃って見ました。
「………………………」
ダンボール箱からは何も反応はなかった。
安心して前を向いた俺に後ろから女の声が…。
「あなただけは許さないから」
ダンボールの中に隠れたいたのか。
「撃たれたのを恨むなら筋違いだ。ダンボールに隠れていたほうが悪い」
「この人でなし!」
何だこいつは。一見バカっぽいが、しかし油断はできない。
「お前の親父を殺ったのは俺じゃない」
「なに言ってるの?」
…いや…なんとなくな。
「とにかく覚悟」
「お前に撃てるのか?新米」
「馬鹿にしないで」
「視線が定まらず、自信が感じられない。新兵特有の症状だ」
「あうー」
どうやら図星のようだ。しかし意を決して向かってきた。しかも素手でだ。俺は軽く避けて後ろを取る。そしてそのまま首をしめる。折らない程度に首を締め上げる。
以前メリルの首を折っちまったからな。数回目で気絶させる事に成功。
しかしこの弱さ…どうやら兵士ではなかったらしい…ちょっと悪い事したか。
世間の皆様の視線も気になる。そして携帯で何か話している人が気になる。
「ひ、人殺しです!!」
次の瞬間に携帯電話がバラバラに砕け散る。俺の手には煙を吹くSOCOMが握られている。
このままでは増援が大量にやってくるのは間違いないだろう…。手持ちの武器では対処は難しい。
俺は目の前で倒れている女を肩に担いで(尋問するため。電撃の拷問で口を割る予定)脱兎のごとく駆け出した。
これが問題児、沢渡真琴とのファーストコンタクトだった…。