名雪の夢
「…あれ?」
学校の敷地に入ったところで、ちょうどクラスメートと出会った。
「おはよう、相沢君。今日はひとり?」
「いや、名雪が隠れている」
「…どこにも居ないじゃない」
「ステルス迷彩だ」
「何でそんなもの持ってるのよ」
「名雪の趣味なんだ」
「そんなの一度も聞いたことないわよ」
「まぁ、あいつも見かけによらず人には言えないような趣味を持ってるからな」
「悪趣味ね」
「いいんだよ、あいつの将来の夢は
FOX HOUNDになる
だからな」
「…嘘教えないで」
「あ、名雪。おはよう」
「おはよう、香里」
「なんだ、本当に居たのか」
「今来たんだよ。香里、私の将来の夢はSASだよ」
「…って、なんでお前の方が遅いんだ」
「うん…ちょっとね」
「この顔は、何か答えたくないことを訊かれたときの顔ね」
「…香里、余計なこと教えないで」
「…もしかして、猫か?」
「あ、チャイム。急がないと」
「鳴ってないだろ、全然」
「でも、あんまり時間ないから、走った方がいいよ」
言い終えて、そのままパタパタと走っていく。