ふとした事から猫になつかれる事になった真琴。
俺はこれが、真琴の性格改善に役に立つだろうと思い、レーション肉まんを餌に無理やり一緒に居させていた。
そんなのどかな時間の中、真琴は肉まんを食べ終えてしまった。
「さ。肉まんも食べたし、こいつはもう用なしね」
真琴は頭の上から子猫を下ろして両手に抱えた。
「用なしって……お前、すごいこと言うな」
いきなり何てこと言いやがる。生き物を何だと思ってるんだ。
「お前が面倒見ればいいじゃないか…飼ってみれば、もっとかわいいぞ。スナイパー・ウルフもバルカン・レイブンも動物を飼っていたぞ」
「…………フォーチュンはカモメを殺したわよ!」
「ちゃんと謝ってただろ」
「祐一は真琴がいたずらした後に謝ったら許してくれるの?」
「そんな訳ないだろう、馬鹿女!」
真琴は俺を無視して歩道橋の端に歩いた。端の柵から子猫を抱いた腕を伸ばした。
俺が駆け寄った時には、すでに子猫は消えていた。
うにゃあああぁぁと悲鳴をあげ、トラックの荷台に猫は落ちた。
「行っちゃった」
真琴は無表情にトラックを見送る。
「…………な………」
俺は心臓がどきどきしていた。
「真琴。小動物を虐待して楽しいか?」 「最低。そんな人だとは思わなかったよ」
「まったく、度し難いな」 俺は真琴に思いっきり文句を言ってやった。なぜか名雪まで体内通信で会話に参加していたが…。
「気が済んだら、家に戻れよ」
俺は真琴にそう言い残してその場を去った。家に帰ってから名雪に
「祐一のほうが冷たいよ.。ねこさんを助けてあげないなんて。人でなしだよ!」
と、つっこまれたが、気にしないでおこう。お前だって何もしなかっただろうに