猫の名前
真琴のやつが猫を拾ってきた。名前はまだない。

「俺がつけてやろうか」

「あ、うん」

素直にうなずく。ペットの効果は絶大らしい。ひとつ良い名を考えてやるか。

「任せておけ。こう見えて女の子受けするツボは心得ているつもりだ」

「うん、まかせるから」

「そうだなぁ…」

 思い浮かんだ名前は…

「雷電」

「誰それ」

「そのネコ」

「なんでーっ!人みたいで気持ち悪いー」

…雷電って人の名前みたいか……?

「…だめか…それじゃあ」

真琴の目が不信にあふれているような。では…。

「デコイ・オクトパス」

「…なに、それ」

「ダーパ局長ドナルド・アンダーソンに変装して、素顔も明かさないままにあっけなく死んだFOXHOUNDの一員だ」

「もっとメジャーなキャラに…じゃなかった。もっと可愛いのにしてよーっ」

 …うるさいやつだ。

「じゃ、スナイパー・ウルフ」

「なんで狼なのよ。そんなんだったらウルフドッグの方がましよ」

「わがままな奴だな…しかたない、とっておきのを出してやろう」

「今度は何?」

「シャラシャーシカ」

「なにそれ」

「かわいいだろ。シャーちゃんなんて呼ぶと、通常の3倍っぽくて超おすすめだぞ」

「可愛いけど、なんか由来があるんでしょ?」

「いや、ないぞ」

 …まさかリボルバー・オセロットのもう一つの名前とは言えんな。

「今日からキミはシャーだよ。いいね」

 ネコは、うにゃーと返事をする。名前からして、立派な髭を持ったネコになることだろう。

拷問なんかもこなせるかも。まさにネコSMだ。

 でも飼い主裏切りそうだな…。

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