名コンビ
「…………」
返事がない。
「どうした、真琴。具合でも悪いのか?」
「…ううん」
くぐもった声が返ってくる。
「遅刻して怒られたか?」
「…ううん」
「主観で上をみていたら鳥のフンが落ちてきたのか?それとも小便でもかけられたか?」
「…ううん」
「じゃあ、どうしてすねているんだよ」
「…警備のお手伝い、辞める」
「どうした」
「だって、今度からシャー(総集編参照)、連れてきたらダメだって…」
ようやく顔をあげ、理由を口にした。
「なんだ、そんなことか」
「そんなことって…」
「だから真琴がいない間は秋子さんが世話してくれるって。家に置いていけ」
「だって、一緒にいたいもん」
「おまえなぁ、常識をもう少し持て。誰が一緒にいたくて、24時間べったりしてるんだよ」
「だって、だってぇ…」
「おまえは相変わらずガキだなぁ…。いいか、ほら」
俺は部屋の中央で、シャーを放してみる。
すると、タッ!と真琴の体を駆け上がり、すぐにその頭の上にのっかった。
「わぁ…重い…」
「いいコンビじゃないか。そんなもの半日離れていたぐらいで誰に邪魔できるもんでもない」
「そうなのかなぁ…」
「出会ったときからそうだっただろ。そいつ、おまえによほど懐いているんだよ」
「うん……」
ちょっと安心したように、真琴はネコを胸に抱えて頬を寄せた。
「スネークとオタコンみたいなもんだ。最高のコンビだよ。おまえたちは」
「そうだね」
「そうだ」
「スネークとオタコンはやおい本がでるくらい仲がいいもんね」
「黙れ!!」