ステルス迷彩
 

俺は深夜の学校の前に立っていた。

「こちらスネーク。名雪、聞こえるか?」

 体内通信で名雪と連絡を取る。当然通信する時は隅っこでかがむ。

「良好だよ」

「待たせたな。スニークポイントに到着した」

「祐一…どうしてこんな事言わせるの?」

 …どうしても何も、名雪がノートの回収を依頼してきたんじゃないか。作戦指揮官と連絡をするのは当然のことだ。

「そんな事はどうでもいいから話を続けるぞ。やはり学校に入るには中央の昇降機…じゃなかった、校門をくぐり抜けていく必要がある」

「私…通信したくないんだけど」

「何を言う。通信はスニーキングミッションにおいて最も重要な事だ。過去、多くの工作員が通信によって命を救われたか!」

「でも、祐一は学校にノートを取りに行くだけだよー」

「いいから俺からの通信には答えるように。あと通信が途絶えたら大声で 何があった?スネーク?スネエエエエエェェェlク! と叫ぶように」

 できれば事態にはなりたくないんだが。コンティニューは無さそうだし。

「エゴだよー、それは」

 俺は非難を無視して通信を切る。さて、校舎に侵入するとするか。ますは校門…これは乗り越えて簡単に突破。次は玄関だが…鍵がかかっている。

しかたない。俺は持っていたC4爆弾を扉に設置する。そして、その場から離れて…スイッチON。

 爆発が扉を吹き飛ばす。これで侵入できる。しかし爆発によって警備員が駆け寄ってくる。逃げろ、逃げるんだ俺!

 すかさずダンボール箱を被る。これなら大丈夫だろう。警備員が側まで来た。

「ん?ただの箱か」

 警備員はそのまま去っていく。安全を確認してから、教室に移動していく。保険としてクレイモア地雷を設置しておいたが。

 そして遂に教室にたどり着く。俺は目標の物を手に入れることができた。

「こちらスネーク。名雪、ノートは確保した。これから帰還する」

「ごくろうさま。ところで後ろが騒がしいけど、なにかあったの?」

 ん、ちょっと警察が駆けつけてきただけだ。だが、あの程度の警備なら簡単に突破できる。

「問題ない。家でまってろ」

 そして帰り道の廊下。俺は目の前に一人の帯剣した女を確認した。

「だれだ!」

「…………」

 しかし目の前の女は何も答えない。そしてその瞬間だった。体に大きな衝撃が走る。攻撃を受けた。

「ステルス迷彩か!」

 相手の姿が見えない。間違いない、ステルス迷彩を使用している。俺が反撃に移ろうとした瞬間、女が敵に切りかかる。そして敵の気配が消える。

「キサマ、何者だ!」

「私は魔物を討つ者だから」

 魔物だと。何を言ってやがる。こいつらは装備からしてゲノム兵だ!しかし攻撃してくる気配がないので、女を無視して家に帰る。

 

翌朝、朝刊に

 

学園に爆弾魔現る。犯人は3年生生徒。爆弾で校舎を破壊。設置された地雷によって警官3名死亡。容疑者は 魔物が… と意味不明な証言を。

 

と、あったが俺には関係ないことだ。

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