俺が舞と剣の特訓をしているところを佐祐理さんに発見されてしまった。
「これだったんだ、最近2人でコソコソしていたのは。楽しそう。佐祐理も仲間に入れてほしいなぁ」
「遊びじゃない」
舞が即座に返事をする。その声は冷たい。
「佐祐理も遊ぶつもりはないですよ。真剣にやります」
「佐祐理には向いていない」
「そんな事ないよ。こう見えて佐祐理、運動神経いいし」
佐祐理さんと舞の会話は平行線を描いている。
「剣を貸して、祐一」
「どうするんだ?」
「いいから」
舞が俺の手から剣を奪い取る。
「今だけ貸すから」
舞が佐祐理さんに剣を渡す。そして舞は剣を構える。当然ボタンをおして、非殺傷武器(みねうち)の状態にしている。
「…試験」
「舞と勝負?よーしっ、負けないから」
佐祐理さんはうれしそうに剣を構える。当然非殺傷武器の状態にしている。そして次の瞬間…。
なんと佐祐理さんが舞の剣を手からたたきおとしたしかも突きまでいれたから舞はかなりのダメージを受けている。
「さ、佐祐理さん!突きは駄目だ!」
まさか…佐祐理さんが…。
「………………」
舞は呆然としている。無理もない。
「舞。その腕では現役引退だね」
そう言って佐祐理さんは剣を手放す。
「見世物は終わりです」
なぜだろう。佐祐理さんに腹黒ひげ親父の姿がダブって見えた…。