天の女神に仕える戦士達 第一話 哀れなる馬鹿な男 キラ・ヤマト
やっと長い戦いは終わった。
プラント最高評議会議長にラクスが就いたことによって、世界は再び平和になるだろう。
僕は世界を混迷の道から救ったんだ。
あの戦いの後、アスランの計らいであの赤い翼のMSのパイロットと会った。
それは、前に石碑で出会った赤い瞳の少年だった。
「いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす」
彼はそんなことを言っていた。
だけど、
「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ」
そう、いくら戦争が起きても、またやり直せばいい。
僕らは何度でもやりなおせることができるんだ。
あの慰霊碑の周りにまた綺麗な花を何度でも植えればいいのだから。
ラクスが戦後の処理をしている時に、ワイライトヒュッケカインツという名の人と会った。
彼は元ザフト軍の兵士だったらしく、彼は僕に、
「この戦いの件については我等は敗者。勝者の言うことに従うが道理。
だが、オペレーションフューリーの時に、俺の部下の大半を見殺しにしたことについては、一生忘れはしないぞ!」
と言ってきた。
変な人だ。
僕は逆に助けた方だというのに。
コクピットを狙わなかったからパイロットの命は助かったはずだ。
むしろ、彼は僕に感謝すべきなんじゃないかな?
本当におかしな人だった。
そういえば思いだした。
あのザフトのオーブ侵攻の時に、僕はレグバジルバという傭兵を助けたことがあった。
彼はとてつもないほどの破壊と殺人を好む人だった。
ラクスはレグバを後の戦いの為に雇おうとした。
僕は反対したけど、ラクスが「平和を守るためには必要な戦力です」と言ったから、ラクスがそう言うならということで、レグバを雇うことにした。
それにしてもレグバは不快な笑い声をする。
あの笑い声を思い出すと、夜も眠れなかったよ。
世界がラクスやカガリの手で平和になっているというのに、世界中にはレジスタンス活動をする人達がいる。
特に東アジアの黄巾党がそうだ。
せっかくラクスやカガリが世界の平和の為に努力しているのに、それを邪魔するなんて許せない!
ラクスは特殊部隊ワルキューレを組織し、僕とアスランをワルキューレの将軍という地位に置いた。
いきなり将軍という地位には僕もアスランも戸惑ったよ。
そんなこんなで東アジアの黄巾党を倒すことが出来たけど、今度は『梁山泊』、『曹一族』、『宇宙海賊江東乃虎』という三つのレジスタンスが現れた。
どうして戦いをやめようとしないの?
こんなことをしても何も得ることはできないというのに?
一体、いつまで続くんだろう?
この戦いは?
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